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明治維新と西洋文明―岩倉使節団は何を見たか (岩波新書 新赤版 (862))
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 89948 位
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| 参考価格: | ¥ 777 (消費税込)
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百聞は一見に如かず
明治初期、欧米各国を回った岩倉使節団の記録である。
尊王攘夷の思想を掲げ倒幕に走った志士たちは、維新の成就とともに自らが井の中の蛙であったことを知る。
そして、西洋文明を積極的に取り入れ、明治新政府を作り上げていく。
「先知ノモノ之ヲ後知ニ伝ヘ、先覚ノモノ後覚ヲ覚シテ、漸ヲ以テ進ム、之ヲ名ツケテ進歩ト云フ、
進歩トハ、旧ヲ舎テ、新キヲ図ルノ謂ニ非ルナリ、
・・・古人伝、百聞ハ一見ニ如カスト、寔ニ目視ノ感ハ、耳聴ノ感ヨリ、人ニ入ルコト緊切ナルモノナリ」
「百聞は一見に如かず」欧米諸国を目の当たりにした彼らの、まさにこれが率直な感想だったでろう。
そして、日本は徹底的に欧米諸国の模倣をしていく。
国の根本を支えていく教育から、法律、産業とありとあらゆる分野で欧米の知識を取り入れた。
この非常なる模倣の精神による摂取の中にこそ創造があり、日本は今日のような技術立国となりえたのである。
今ここに、改めて、明治期に今の日本に繋がる骨格を作り出した偉大な先人たちに敬意を表したい。
もう少し深い追求が必要
新書なので、ディープな紹介はできないにしても、もう少し、新書ならではのコンパクトでインパクトのある主張ができるのではないでしょうか。
これだと、ただ日本人が米欧に驚いたで終わっている感じがします。誰だって、初めて異国の地に降り立ったときのカルチャーショックがあるのは当然です。
ただ、ときが過ぎれば冷静になり、そうしたところを日本国内での施策や法律にうまく活かしたといったことがあれば、使節団の真骨頂のような気がします。
明治と言う黎明を導いた開拓者達
江戸時代が終わり、明治と言う新たな世の中の黎明を迎える過程で、
遣欧使節団は何を見て、聞いて、何を日本にもたらし、何を変えたのかを、この本は忠実に書いている。
見方も客観的で、明治と言う黎明の時代を知るには最適の入門書といえる。
イマイチ・・
幕末と維新期の日本の指導者達が明治の世になって世界を見聞した報告書である『米欧回覧実記』をもとに、彼らが何を思い感じたのか、またそれがその後の日本にどういう影響を与えたかを考察している。政治・経済から教育、文化まで幅広く西洋と日本の比較がされているが、いかんせん新書なのでいずれのテーマでも深く掘り下げることができず、情報の多様さ故にまとまりのない印象を受けた。筆者の著作の場合は単行本にあたる方が得るものが多いのではないかと思う。
先達の感性のみずみずしさ
明治初期の欧米見聞録「実記」の噂は聞いたことがあったが、本書に接することにより、その概略を窺い知ることができた。個人的な所感からいえば、明治の為政者達の東洋と西洋の文化・文明に対する洞察力の深さには、まずもって驚くよりほかはない。その洞察が後年、なぜわが国を「大国主義」へと向かわせたのか、はさておくとしても、昨今の枝葉末節的な比較文明論と比較し、悲しいほどの真剣さで西欧を理解しようと努めている様子が本書からは伝わってくる。じつはその反射作用として、日本の文化・文明の特質も浮き彫りにされており、「実記」の正しい理解のなかに、今日のわが国社会の混迷を解く鍵も秘められていると感ぜられた。「現場主義」に徹した「実記」の迫力に少しでも触れたいのならば、一読してみてはどうだろう。
岩波書店
岩倉使節団『米欧回覧実記』 (岩波現代文庫) 写真・絵図で甦る堂々たる日本人―この国のかたちを創った岩倉使節団「米欧回覧」の旅 堂々たる日本人―知られざる岩倉使節団 (祥伝社黄金文庫) 特命全権大使米欧回覧実記 (1) (岩波文庫) 岩倉使節団という冒険 (文春新書)
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