命令一下、出で発つは―在ラバウル、五八二空の死闘 (光人社NF文庫)



命令一下、出で発つは―在ラバウル、五八二空の死闘 (光人社NF文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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感動じゃないと思う・・・

感動と言ってしまってはいけない内容だと思う。(「読む価値なし」って意味じゃないですよ。)
著者は、九九式艦上爆撃機の偵察員だった方です。
爆撃機搭乗員で、しかも操縦士ではなく、偵察員の方が語る本書に興味を覚え購入しました。

本書でも、太平洋戦争当初の日本軍の優勢にあわせた戦闘内容だったのが、連合軍に対して劣勢になっていくのにあわせて、次第に戦友が消えていき、未帰還機が増えていくと言った苦しい戦いの展開になっていきます。

 その中で、一番印象に残っているシーンは、敵艦船に爆弾が命中した喜びもつかの間、敵艦船群からの主砲や副砲、無数の40mm機関砲や20mm機銃の銃弾が飛び交う中、海面数メートルの上を一目散に、しかも、投下時は小隊毎に整列して爆弾を投下したのに、投下後は、自分の小隊に別小隊の列機が混じっているなど、まさにちりぢりになって待避し、今度は追い打ちをかけるように、待ちかまえていたグラマンF6Fや、シコルスキーF4Uに追われ、目の前で後続機が打ち落とされていく・・・。そして、すぐ二十メートル後方に位置する片翼一面から炎が引く後続機、帰還できないことを悟ったのか、後続機の操縦士が、著者に「行ってくれ」と言わんばかりに手を前後に合図し、そのすぐ後ろに同乗している偵察員は、著者に対して最後のお別れと敬礼をする。
 やるせなくて、このシーンが、とても印象に残っています。

爆撃機でしかも、偵察員から見た航空戦、銃撃、爆撃、敵戦闘機からの銃撃を操縦士と共に連係プレーで回避する様と言った今までにない切り口で、搭乗員の語るソロモン航空戦に興味のある方にオススメします。



光人社
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